『熱海のチラチラ』

僕にとって「熱海」という単語を認識したのは、そう遅くの事ではありませんでした。

地元である福島県郡山市に住んでいた頃からすると、ここには磐梯熱海という温泉地があって、その本家が日本のどこかにあるんだなあという感覚でした。

少年時代の休日のほとんどを磐梯山で過ごしていた自分にとって、郡山から猪苗代への道すがら、磐梯熱海は何度も目にした場所でした。

また、猪苗代に住んでいた祖父母が、お世話になった病院の存在する場所でもあります。

高校生の頃、母校には応援歌がたくさんあったのですが、その中に、伊豆熱海にはとても行けないから磐梯熱海に行こうという内容の歌詞のものがあったと記憶しています。

その頃から、伊豆の熱海はどんな場所なんだろうかと思いを馳せていました。

初めて伊豆の熱海に来たのは2017年10月のことです。

横浜や都心からはこんなにも近かったのかと驚きました。

1週間の滞在の予定でいたところ、悪天候の影響もあり2週間以上滞在してしまいました。

その後すぐに恋しくなり11月にもう一度来ました。

翌年も飽きることなく熱海やその先の伊東に滞在していました。

何にそんなに惹かれたかは、ここで追々書いていけたらと思いますが、

根底にあるのは恐らく、自分がどう生きていたいか、どう存在したいかという命題なのだと思います。

横浜には住みつつ、2018年の年末から熱海にも居を構え、2019年の10月に熱海内で更に引越しをし、現在、横浜の住居と熱海の住居を行き来しています。

今年の春ごろ、熱海を舞台にしたアニメーション作品を急ピッチで制作していました。

まだ完成はしていませんが、その頃と今では熱海の見え方や考え方も変化しており、もう少し制作の前段階の部分から、つまりロケハンやリサーチ、取材や企画にあたる部分から取り組みなおしたいという思いがでています。

それでも、あの頃作ったアニメーションの1カット1カットが、自分にとっては大変な財産になっています。

本来7~8分程度の映像にはなっていたのですが、一部抜粋して2分にまとめたものを、記録として残しておきます。